転売ヤーとして生活する吉井。彼の元に見覚えのない男が現れ…
黒沢清監督作品最新作。
彼の作品は好きですし(回路とかはホラー映画史上1位2位争うくらい好き)今年公開された蛇の道も良かったので期待していたのですが、これはとことん合わなかった。
これまでの黒沢清映画は、
主人公に襲いかかる厄災が“意味不明"であることが多い。意味不明であるからこそ、恐怖という感情に共感できる。そこに彼特有の(奥行きのある)ホラー描写が載っかることで唯一無二の映画が誕生する。
この作品も例に漏れず、主人公にとある厄災が襲いかかる。
厄災が襲いかかる理由は一応理解はできる。しかし全く共感することはできず、終始そこが疑問となってしまった。
(見た方に対して改めて説明すると、なぜ荒川良々や窪田くんはあそこまでして吉井を追い詰めたかったのか？等)
後半のストーリーも正直微妙で、全く同じ絵面を「蛇の道」(柴咲コウver)で見た為目新しさは皆無で、カタルシスを感じて欲しいのかなんなのかわからないが個人的に全く盛り上がらなかった。
強いて褒めるとするならば、全体的にやはり撮影は美しく、バスの中のシーンとかは最高だった。
こればかりは合う合わないの問題だと思う…
__________________________________
[この映画のBest俳優]
菅田将暉
[脚本面]☆☆☆
[映像面]☆☆☆
[ストーリー性]☆☆
[オススメ度]☆☆
