相当に金が掛かっており、千人規模のエキストラも使っているかなり気合いの入った作品。ただ、それが上手く行っているかどうかはやや微妙でした。
まず音楽が時代と合っておらず、出来があまりよろしくなかったのが残念でした。また、台詞回しも特に前半は単純に大声でがなり立てているようなシーンが多く、見ていてちょっと白けてしまいました。
しかし、民衆が飢饉や疫病、重税、借金で苦しみ、まるで北斗の拳のような荒廃した社会になっているのに、贅沢三昧の貴族達は気にも留めず「まだまだ絞れる」とか言っているシーンは、今の石破、岸田、財務省を見ているようでもあり、なかなかに面白かったです。そして終盤の土一揆(徳政一揆)の場面は観客誰しもを興奮させる物があると思いました。
全体として、自分の場合は作品にリアリティが感じられず、いまいち乗れませんでしたが、室町時代は時代劇でも取り上げられる事が少なく、大河ドラマでも「花の乱」「太平記」ぐらいしか無いそうなので、歴史のお勉強代わりに一応見ておくのはアリかと思いました。
※※当時の時代背景がかなり分かりやすく解説されていた動画
「土一揆・徳政一揆がよく分かる動画」
https://youtu.be/cTDpZ2qDEnk?si=N_ot7qBHvmm8nkKX