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ルックバックのEIRのネタバレレビュー・内容・結末

ルックバック(2024年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

原作はジャンプラ掲載時に読んだしその後も買った程度には好き。
映画化の話を聞いたときに、漫画でこそ真価を発揮する作品だろうに映像化する意味ある?と思った。まあ結果、漫画で読んだ時より感動して泣いた。間と音楽が素晴らしいんだよな。1時間?嘘だろ。
クリエイターに対するリスペクトがありすぎる作品だった。挫折して、本気になって、認められる嬉しさを知って。私たちが日々消費してる作品にどれだけの努力があるのか思わずにはいられなくなる。
でもやっぱり漫画の良さとは別物。もっとじっくり四コマ見たいんだよな。いかに四コマとしての体裁を保ちつつアニメーションを加えるかは難しいと思うがめちゃくちゃうまくやってた。ただ個人的に、オチが面白すぎて前のコマを何度も読んだり、次のページで何か起こるか想像したくて捲る手を止めたりするのが漫画の魅力だと思うからそこは失われた感じがする。藤野の四コマレベル高いからこそもっとゆっくり見たかった。四コマだけゆっくり見せてどうすんねんのジレンマ。それでも作画も画角も忠実に原作に沿ってこの完成度の高さは評価せざるを得ない。ルックバックって何重にもミーニングあると思うけど、最後の背中をエンドロールとともにじっくり見せてくれたのこの作品らしさがある。
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