このレビューはネタバレを含みます
友達に誘われて、1700円で上映時間1時間もないのかと少し抵抗もあったが、見に行ってよかった。
主人公はスポーツも漫画描くのもコミュニケーションもできる藤野。学年新聞に漫画を書いていたが突如京本という奴の書いた漫画が載せられる。今までチヤホヤされていた自分の絵が、普通であると言われ、ショックを受ける。その後ずっと練習するが追いつかず、周囲の人間の言葉もあり、好きなことに蓋をする。天才に全く歯が立たず、興味を持ったものから離れてしまうのは誰しも経験があることだろう。
卒業式の日、証書を届けにやってきた藤野は、四コマを書いていた用紙を見つける。ここで咄嗟に描いてしまうのは、彼女がまだ絵を、漫画を描くことが好きな証拠であるが、これが運命的な出来事を引き起こす。
「手の届かない」天才に、先生として讃えられる。雨の中喜ぶ藤野の心中は、相当心地よい、認められた気持ちだっただろう。
ラストの展開は勿論だが、全てのシーンで様々なことを考えさせられる。冒頭だけで、感情移入させられ、引き込まれた。
絵、背景、セリフ、展開、演出、すべてに魅了された映画でした。
面白かった。