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エイリアン:ロムルスのtakumiのレビュー・感想・評価

エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)
4.5
Get away from her, you b◯tch!!

植民地惑星で搾取される若者たちが一発逆転を狙って廃棄された宇宙ステーションに忍び込むが… エイリアンとエイリアン2の間の出来事を描いたシリーズ最新作。

過去作への目配せをしつつも新しいアイデアを盛り込んで、2時間以内のランタイムで興奮と最高の恐怖を味わわせてくれました。超おもしれえ!

お話的には宇宙が舞台で敵がジジイじゃなくてエイリアンなドント・ブリーズ。ホラーと若者達の物語は相性いいですね。一難去ってまた一難の連続な展開は手に汗握るし、硫酸血液のイヤ〜な死に方やグチョグチョキモキモなエイリアンと最後のアイツ、ジャンプスケアにお決まりの「志村後ろ!」なジワジワ恐怖まで、超疲れます(褒めてる)。

閉鎖空間ホラーものですがアクションシーンも忘れてません。重力発生装置を活かしたアクションはなかなか斬新だったし、エレベーターシャフトでの攻防やフェイスハガー軍団との追いかけっこも今までのシリーズにないタイプ。フェデ・アルバレス監督にはゴリゴリのアクション映画も撮って欲しいと思えるクオリティです。

そしてそして、パルスライフルですよ!エイリアン相手の銃撃戦まで見れるとは… エイリアン2で出てきたのはM41Aでしたが、今作ではM44Aという型番でどうやら最新型のプロトタイプ。補足した敵を可動式の銃床で追尾する照準補助機能付き、装弾数450(多分)!バスケスが使ってたスマートガン的な機能と無茶苦茶な装弾数、興奮するぜ。マガジン交換は出来なさそうだし、その後植民地海兵隊では普及しなかったのかな〜などと妄想しております。そんなパルスライフルはじめ、1作目のデザインを踏襲したようなレトロフューチャー的な小道具、デザイン、退廃的な未来描写などなどのディテールも良かったです。

モロにリプリーっぽい出で立ちになる主人公(リーボック履いてる!)役のケイリー・スピーニー、すごく良かったです。どこかで見た気がすると思ったらパシリム2でした。キャラクター的に印象的だったのはアンドロイドのアンディ、終盤の活躍もナイス!

過去作のオマージュはたくさん散りばめつつも、新規ファンでもまったく問題ない作りで本当に面白かったです。過去作観てない方もぜひ劇場(できればIMAX)へ!

続編希望!

追記
パンフレットは、インタビュー、キャストや監督の対談、CGを多様しすぎずセットやアニマトロニクスも使ったという舞台裏まで詳しく語られるプロダクションノートなどなど読み応え抜群です。できることなら、コンセプトアートやネタバレ全開でもいいのでこのシーンはここのオマージュなんだよ的な解説も含めたレビューなんかも欲しかったですかね(ちょっと欲張りすぎかな笑)。
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