亘さん

エイリアン:ロムルスの亘さんのレビュー・感想・評価

エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)
5.0
フェデ・アルバレス、メジャー作品の難しい続編請負人みたいなっちゃってるけど今回も本当に見事。エイリアン大好きっこ全方位が満足出来る完璧な新作をここまで上手く作るのほんとに凄い。しかも『エイリアン』と『エイリアン2』の間の話。ハードルが高すぎる。

ウェイランド・ユタニ社が統治する劣悪な植民星で奴隷のように働く事に嫌気が差した若者6人は、放棄された宇宙ステーションロムルスからハイパースリープ・ポッドを盗むべくロムルスへ向かう。しかし実際には何らかの実験の後があり、アンドロイドのアンディが「マザー」を起動させた事により、実験中のフェイスハガーが大量に再生し6人を次々と襲う。

1の後の話だけどエイリアンシリーズ全てと話が上手い事繋がっていて、少しずつ各映画のエッセンスが配置されているので「!」となる。『プロメテウス』では人類の起源と進化について『コヴェナント』では人類の作った人工生命のAIとその傲慢さについてがテーマになっている。1~4の未知の生命体とのコンタクトとその恐怖が戻ってきたのは大歓迎だ。特に切っても切り離せないアンドロイド。今回は1で登場したアンドロイド、アッシュと同型のルークがロムルス号を操る。そしてヒロインの「弟」として登場するのはスクラップから改修されたアンディで、ヒロインのレインを助けるという目的だけのために任務を遂行する。このアンディがめちゃくちゃいい奴で、運動機能や知能は低いがある事をきっかけに変貌する。個人的に4でウィノナ・ライダーが演じた人間らしいアンドロイドが大好きなので、割と4に近い雰囲気もあっていい。
ゲームの要素もあって『エイリアン:ファイヤー・チーム・エリート』『エイリアン:アイソレーション』をやっていると「あー!それな!!!」となるのも胸アツ。本当に芸が細かくて唸る。リーボックのエイリアンスタンパー、日本でも発売してくれ頼む。
亘さん

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