再現Vっぽいパートの作り物感が幾分かあったが、"劇中のセリフは全てアインシュタイン本人が発言したもの"という冒頭の注がかなり作品全体の説得力を増してカバーしていた。
実際の映像が繋ぎで入っているのもリアリティがあって良い。
オッペンハイマー見た直後だったのもあり、ナチスと科学者、二次大戦もとい戦争の関係性も解像度高く見ることができた。
この世の不思議を科学で解き明かしていくその延長線に、死や破滅、新たな争いがあってしまう苦さというか、逃れきれない人間の業のようなものを感じずにはいられない。
アインシュタインのような"好戦的な平和主義者"とまでは言わないが、アクションの伴った意見者であることが、イカれた世の中を生き抜くキーになるのかもしれないとは改めて思う。