最近タイムラインによく流れてくるこの作品。江口のりこがとにかく少しずつすり減らされる映画だった。
もう不倫相手に心を持ってかれて、早く桃子と別れたい真守にとって、手の込んだ料理だったり、執拗に距離縮めようとしてくる行為はもううざったい以外の何物でもないのだろう。ただ、真守は刺激を求めているだけ。不倫相手とも同じ道を辿るに違いない。
夫は不倫している、義母はうっすら皮肉ってくる、餌付けしていた猫は失踪、石鹸教室は終了と何にもいいことない桃子。居場所がないって本当に辛い。
流産さえしなければこんなことにならなかっただろうか。前妻から真守を奪った時の自分のSNSを見ながら、全く同じことをされているという虚しさ。因果応報なのか、いや真守がアホなだけだ。
でも最後に良い方の因果応報もあった。汚いゴミ捨て場をいつも綺麗にしていたことを見ていた外国人に「ありがとう」と言われる。ちゃんと自分を見てくれている人がいる。それだけで人間生きていける。
江口のりこはかなりいろんな面を見せてくれました。チェーンソーで床や柱を切る姿や、シャワーシーンでは裸体も披露。体も心も張ってます。そういえば、チェーンソーを映画で見るのは「血まみれスケバンチェーンソー」ぶりか?
小泉孝太郎はクズな役やってるところしか見たことないんだが。「まともじゃないのは君も一緒」でも相当クズだった。どなたか小泉孝太郎がかっこいい作品知りませんか?
そういえば冷や汁ってあんまり食べたことないなぁということと、とにかく奥さんに「ありがとう」は欠かさないようにしよう…というのが、今この瞬間の感想です。