Monsieurおむすび

カントナックの財宝のMonsieurおむすびのレビュー・感想・評価

カントナックの財宝(1950年製作の映画)
3.8
#カントナックの財宝
ギトリ本人が晩餐の席で余興として語る間接話法コメディ。
フランス革命で領主を失った村は20世紀にも存在はしてるが地理的、風土的な糧に乏しい為に死に体同然。
仲違いした双子の司祭と村長、モテない村唯一の美女、1番若々しい最高齢、愛人に頭が上がらない夫と浮気妻、使用人に養われる男爵と、倒錯した世界観の寂れた村がかつての領主の財宝によって蘇る。
いわゆる権威主義の復活と芸術的、精神的フランスの美意識への賞賛は、戦後フランスに対するギトリのアンサーなのかもしれない。
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