同監督の1998年版は未鑑賞。
機会があればリメイク元の作品とも見て比べてみたい作品。
黒沢清監督作品はまだまだたくさん見たと言えるほどは見ていないけど、監督の傾向?特色をかなり感じられる作品な気がする。
中盤くらいまでサヨコとアルベールの目的がなかなか見えてこず、特にサヨコが復讐に協力的な理由はさらに話が進まないと見えてこないので、だいぶモヤモヤした気持ちで見ている時間が長い作品な気がする。
精神科医のサヨコのもとに患者として西島秀俊演じる男性がやってくるが、物語の本筋には影響しないので、意味深な発言のやり取りが多いがストーリーを追う分にはそんなに重要ではないのかな?
でもやり取りの中で出てくる「本当に苦しいのは終わらないこと」と言うのはサヨコの復讐のことを示している発言でもある気がするので、物語全体を表す部分としては大切なシーンかも。
なかなか物語のゴールが見えてこないというか、目的はわかるけど、達成した先に何があるのかと思ってたけど、えっ?って言うような終わらない地獄みたいな話だった。
でもサヨコが正気?を保つためにはもうその道をいくしかないのかな…