都内にある児童養護施設、そこで8人の子供たちに密着して、彼らの生活や抱く夢などを写しとった二時間。
当然二時間という制約の中、写し出されたものは編集により取捨されたものもあり、おそらくそれぞれの抱える屈託などもあるのだろうが、そうしたことは選ばずに優しく寄り添うような作品に仕上がっている。
14歳の栞でも感じた被写体への優しさを感じることの出来る作品。
別にエモーショナルなシーンがあるわけでは無いのだけど、自然と涙が出てくる。
それでも養護施設について問われると、家では無い家族では無いと答える子供たちの言葉の背後には、それなりの思いがあるのだろう、しかし最後の子が実家と言った言葉に少し安心する。
本当に観て良かった。