パピコ

大きな家のパピコのレビュー・感想・評価

大きな家(2024年製作の映画)
3.7
東京の児童養護施設で暮らす子どもたちを撮ったドキュメンタリー映画。
斎藤工が企画した作品。

家族とはということを考えさせられる作品。
子どもたちは児童養護施設で生活する人たちのことを決して「家族」とは言わない。
「施設の人、一緒に住んでる人、他人」など幼い子でも卒業間際の人でもこう表現する。

けど同居人同士の小競り合いを見ていると男兄弟のケンカだし、高校生女子が小学生の世話をするのは姉妹を見ているよう。
世話人の見つめる視線は親そのもの。

「ここにいる人たちは他人。他人だから強くぶつかれる」「外に住む家族には家族だから距離をとりながら付き合ってる」と話す子もいた。
家族ってなんだろう。そう考えたくなる映画でした。

児童養護施設での生活を全く知らなかったので新鮮な映像だった。
子どもたちの貴重な一年の記録。
一人一人チャプター分けされて特集されている作りだが、別の子のチャプターになった後もちらっと前に特集されていた子が映る。そこになぜか嬉しさを感じました。
ほんとに生活しているリアルを感じて嬉しく感じたのかなー

ハンバートのエンディング曲も最高でした。
凝った映像表現はあまり好きではなかった。
14歳の栞の方が好みです
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