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若武者のライチのレビュー・感想・評価

若武者(2024年製作の映画)
3.3
映画を観た次の日の朝に思い出すぐらい余韻がある映画だった。

観てすぐはずっしり引きずる感じじゃなかったのだが、無意識に残る映画だったんだと思った。

そのぐらい、静かな怖さと気持ち悪い映画だった。
映像から薄暗い不気味な空気が漂ってた。
何か大きなことが起きるでもなく、淡々と流れる映像と会話劇、とにかくメインの3人が何を考えてるか分からないからこそ、
目が離せなかった。

面白い言葉の良い回しとか屁理屈な言葉とかはちょっとクスッとしつつも、全体的には危ない人たちを遠くから見てる感覚に近かった。

メインの3人にの空気に圧倒されるも、3人に携わるそれぞれの登場人物の存在感もまた圧倒的だった。
優しかったり、クズみたいなやつがいたり、偏見拗らせたり、怖い人がいたり一瞬だけど彼らの生活の一部として良かった。

カメラワークしかり、本当に独特な不思議な映画だった。

映画を見終わった後も、登場人物が普通に生活し続けてるような雰囲気の映画が好きな私は楽しめた。
大友律目当てで観たけど、記憶に残る映画に出会えて良かった。
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