脚本は恐らく小説に忠実なんだろうなというような、文学的な脚本。邦画に向いた脚本だと思う。
起承転結がはっきりしていてホームランがあったり、少しずつ組み上がっていく物語というよりは、ヒットを連続でコツ…
このレビューはネタバレを含みます
俳優陣の演技はみんな凄いけどストーリー的には目新しさはなかったし、原作の内容を省いているのか都合よく行き過ぎな感じもあった。最後のカメラマン、明らかに喋りすぎで不自然。
結局大事なのは血統、でも病…
華やかな歌舞伎の現場や芸を大成させていく高揚感も楽しいが、一人の人間の人生を追いかけるならばその凋落にこそ注目したい。
中盤、様々な要因が重なって喜久雄は歌舞伎の表世界から弾き出され、ドサ回りで糊口…