鹿shika

フォロウィング 25周年/HDレストア版の鹿shikaのレビュー・感想・評価

4.0
作家志望の主人公ビルは、ネタ探しのため通りすがりの人の後をつける。しかしその男コッブにバレてしまう。が、コッブは見知らぬ人の家に不法侵入する男だった。ビルは感化され、自分も不法侵入するようになるが、、事件に巻き込まれてしまう。

新宿武蔵野館でやっていたので、ノーランの中でも観たことないこちらを観に行ったが、その3週間後にアマプラ配信っておい。今まで何年も入らなかったやん!!でも劇場体験できてよかったほんと。

大ヒット作を生み出す天才監督クリストファー・ノーランだが、本作デビュー作ではコケたとかいう話が有名だが、
知名度がなくて上映館が少なかったことが原因だろうな。傑作だったぞ。
お得意の長々としたものじゃなく、70分と短く非常にコンパクト。
資金も潤沢ではなかったと思われる、街や部屋、屋上が舞台となっている。(というかそこしか出てこん)

まあ、当たり前に主人公目線で話が進むから、中盤は主人公と同じように我々も混乱し、いつも通り説明不足な絶好調なノーランなので話に入り込めない部分もある。

しかし!ラストすべてがつながった瞬間に3メートルくらいぶっ飛んだ。(いつも通り)


ねたばれNGな作品なのでストーリーを書くのは控えるが、
白黒で時系列イジリ、主人公の思考があやふやな点は『メメント』に。
バディが出てくるという点は『TENET』に。
天才・クリストファー・ノーランの原点、ここにあり!って感じの作品だった。
鹿shika

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