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夢の中のWNTのレビュー・感想・評価

夢の中(2023年製作の映画)
3.4
血まみれで息を切らすショウに声をかけられたタエコは彼を匿うことになる。
苦しむショウは何から逃げてきたのか、静かで虚な眼差しのタエコは何を考えているのか。

現実と夢を行き来する不思議な作品で、これはどちらなのかと想像しながら観ると楽しい。
二人の核心に迫るストーリーで、それぞれ抱えている悩みや心の傷が違っても、出会ったことで人生が変わり始める。

生きた心地がしない感覚や起きているのか寝ているのかさえも分からないタエコがミステリアスでよかった。
生きるには目的が必要で、傷つくくらいなら何も感じなければいいとさえ思う。
その日をいきているだけで自分を褒めて、ありのままを愛する気持ちが大切なのかもしれない。

二人の出会い方が個性的だった。
ただ共に過ごしているだけの何気ない時間が特に生きている感じがした。

誰しも生きる理由を求めて、何かが変わるきっかけを待ってるんかな。
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