貝

幕末太陽傳の貝のレビュー・感想・評価

幕末太陽傳(1957年製作の映画)
4.0
セットや美術、衣装どこを取ってもモノクロにも関わらず喜劇に相応しく質素だけどポップさを感じる。役者に施されたメイクやほくろ、眉の形など、脇役ひとりひとりにも細かいキャラ設定があって素晴らしかった。

居残り左平次さん(フランキー堺)ただの調子のいいやつからどんどん相模屋になくてはならない存在になっていって、だるそうな顔ひとつせず走り回って、時々ハァと一息だけするところを見てはちょっとキュンとしていた。肺が悪くなってから俺はまだまだ生きるー!とかなんとか言いながら走ってくところまでで、彼の人間性と生き方がまるごとわかった気がしてなんて深いんだと思った。

基本早口で舌回りすぎで何言ってるか不明、話わかるんかよと思ってたけどまったく問題なかった。
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