このレビューはネタバレを含みます
11/17山形フォーラムで「最後の乗客」を観てきました。
3.11のその後的話とは知らずに観にいきました。10年以上経った今でもその日のことに向き合えない人がいる中で、毎年その日になると忘れるなという報道がありそのことで心が揺れる人についての話でした。55分という中編ですが東日本大震災の後遺症から抜け出して行こうとする人物の当事者意識が描かれていると思いました。山形というところで震災で直接近しい人が亡くなったりしていない私には当事者意識がなくそのことが後ろめたくも思っていたのでどこまでこの映画を理解できたかはわかりません。登場人物の中で生きている人はみずき一人なのでしょうか。最後海辺で目を覚ます場面で夢オチなのかと思ったら、キリンのぬいぐるみやおにぎりのアルミホイルなどで実際に会ったこととしていてファンタジーなのですね。