一体何の映画だったのだろう。
久しぶりの「踊る大捜査線」の新作映画、それも前後編二部作を織田裕二が出ないのに製作するという判断が分かりません。
「トップガン」の続編をやるのにトム・クルーズが出ないのでヴァル・キルマーで2部作やります。みたいなもんですよ。
二部作だと言うことで一作では入りきらないドラマや見せ場がてんこ盛りなのだろうと思っていたら全然そんなことはなく、起承転結の起すらも終わっていないスカスカの中、たっぷりと尺をとって黙りこくる室井さんやDIYがうまく行かなくて荒れる室井さん、ラーメンを啜る室井さんが堪能できます。
「グラン・トリノ」や「許されざる者」のイーストウッド的なキャラクターを目指したのかもしれませんが警察官のキャリアとしてある程度の資産を持つ室井さん、いや柳葉敏郎が田舎生活を堪能しているようにしか見えませんでした。
これでまだキャラクターにチャームがあれば良いのですが、ガチでクソみたいな好感度低いキャラクターしかいなくてゲンナリしました。
室井さん自身も全然田舎に溶け込もとしないしそら嫌われるで。
特に矢本悠馬演じる巡査や松下洸平演じる刑事、生駒里奈演じる弁護士は度を超して好感度が低くて逆に演者が可哀想になりました。
君塚良一はまだ若者が嫌いなんやね〜。
今までいい子だったタカとリクが杏のスマホゲームをするのを境に室井さんに疑念を抱いたりと君塚良一ってまだまだインターネットとか嫌いなんやね〜。
ここらの描写が逆に「踊る大捜査線」を感じました。
正直今作を最後まで見ても何の話か全くわかりませんでしたが、製作陣が若者とスマホと田舎者が嫌いなのだと言うことはしっかり伝わりました。