ずが

憐れみの3章のずがのネタバレレビュー・内容・結末

憐れみの3章(2024年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

最初は真面目に見ていた。なにかのメタファーだとか何だとか考えていた。しかし気づいたこれ、コメディじゃねえか!!

そして、私は考えるのをやめた。

ヨルゴス・ランティモス監督。確かに今年公開された『哀れなるものたち』は傑作級でその前に見た『ロブスター』も好みではあった。ただどうも掴み所のない感じの監督だと感じていた。しかし今作で分かった。ヨルゴス監督。。良い。好きとまではいかないけど良い。そのくらいが丁度いい。全作品振り返ろうと思うほどじゃないけど良い。そして結局全作品見ることになるのは分かっている。

今作はオムニバス形式なのだが全てヨルゴス監督作品。そしてキャスト陣が全く同じというなんとも変な事を考えたもんだ。エンドロールも3回流れるし。

俳優陣は癖の強い面々。安定のウィリアムデフォ〜。そして前作から続投でエマ・スト~ン。彼女は『アメイジングスパイダーマン』の頃からは考えられない程に変で替えのきかない唯一無二の女優になった。そしてジェシ〜・プレモンス。やっぱ良い!この間見た『シビル・ウォー アメリカ最後の日』はめっちゃ怖い民兵の役で全て掻っ攫っていったのでまだその印象が強いが彼はやはり狂気を演じるのが上手い。

個人的に2本目がお気に入りで彼女は偽物だと訴え狂っていき主人公がおかしくなっちゃったと思ったらそっから本物が帰ってくるオチまで最高ですし、偽物はなんでそんなに体張るんやっていう謎が残る感じが逆に良い。そして3本目も良かったです。人間の体水分が70%位に対して精子が90%なので男は汚れてるという鬼畜な理論。普段からスピード出してドリフトしまくってたのが伏線でラストのオチまでギャグセンが高い。そして後から考えるとあの謎ダンスも死亡フラグにしかなってないの笑える。そして謎の文字R.M.Fは特に意味の無い言葉らしいんだけどこれを海外で意味を考えるムーブメントも発生しており多くの人の中で忘れられない作品になっていると感じた。
ずが

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