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憐れみの3章のなのネタバレレビュー・内容・結末

憐れみの3章(2024年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

三章とも支配について描かれていると思った。第1章は上司から日常的に行動をコントロールされ、逃れてもまたその支配下に戻ってしまう話。第2章は己の思う正しい人物像からずれているという理由で、懲罰的に支配され、しかも被支配下に入っても報われない話。第3章は宗教の規律に支配される話。
基本的に後味が悪い話ばかりなのに、非常に面白くて夢中になって見てしまった。同じキャストが異なる人物を連続して演じるという手法も良く、同じ役者の異なる演技を続けてみることは滅多にないので新鮮だった。どの章でもエマ・ストーンとウィレム・デフォーはよい。
原題はKinds of Kindnessなのは、見てから時間が経った今でも難解で、答えは出ていない。ヨルゴス・ランティモスにおちょくられている気がする。
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