ブタブタ

ジョン・カーターのブタブタのレビュー・感想・評価

ジョン・カーター(2012年製作の映画)
1.0
Eバローズ『火星シリーズ』が原作の本作。
原作はSF冒険ファンタジーの古典であり傑作ですが映画化された本作は一言で言うと「つまんないスターウォーズ」
失敗の原因はもう既に色んな方が分析なさってますが『ガラスの仮面』の評論でキャラクターの芝居・演技について「照れちゃいけない」と書いてあって、少しでも照れや自分がやってる事(つまり作ってる作者が)に対して冷静になったり疑問を持ったりすると見てるこちらは当然の様に物語世界に没頭出来ない。
そこで行われているのがどんなにおかしなギャグみたいなありえない事(例えば『ガラスの仮面』で言えばマヤが舞台上で泥饅頭を食ったり)でもキャラクターの本気度によってリアリティが生まれると。
で、ジョン・カーターですが火星の王女が台詞を言った後、本番のリハーサルでもしてるかの様なこんなのやってられないみたいなシーンがあって、何故こんな演出をするのか理解出来ませんでした。
劇中の人物がその世界を馬鹿らしいと思っていたら当然見てるこちらも馬鹿らしく感じてそれ以上作品世界に付き合うのも馬鹿らしいと感じました。

それから『ガーディアンオブギャラクシー』映画館に見に行かなかった遠因は本作にありまして、スターウォーズとは違うスペースオペラを今やろうとしてもやはり無理だろうなとジョンカーターを見て思いまして。

ディズニーはジョンカーターを「ディズニー版スターウォーズ」にしょうとして見事にコケて「じゃあスターウォーズ買おう」と言う事に多分なったと思うので?本作の大コケが『スターウォーズ』の復活に貢献したと思えばその意味に置いてはありがたいと思います。
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