江口のりこの言葉がすべて
『線は、僕を描く』を想起するような物語、水墨画が油絵になり弟子が入試へと変わる。
ただし、江口は江口だった。
そして、『ルックバック』のように何も無い世界を線で鮮やかにするための努力しかり、切磋琢磨する関係もある。
だけど、意外と何を良かったかと思うと矢口の努力からはみ出たものに深みがない分、なんだろうと考え込んでしまう。ユカですらどんなものを描いていたか印象に残らないだけに。森さんが描いていたものだけが残っているだけに、もったいなさが強くなる。
吉田玲子脚本の作品、本人は信頼できるのに。『若おかみは小学生!』は完璧なのに。
この人も三谷幸喜味なのか。