グリパス

ブルーピリオドのグリパスのネタバレレビュー・内容・結末

ブルーピリオド(2024年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

思ったより面白く、漫画原作だと感じさせないほど色鮮やかで映画を見ている感じを非常に感じた作品だった
主人公の芸大までに合格するまでの岐路をたどりその中での紆余曲折がある美術に特化した才能を巡る青春ムービーであったのがまず好印象だった
ところどころに気を使っているカメラの演出や絵の画面への出し方の多彩さが今作は際立っていたしおしゃれにすら感じたところでもある
かなり疾走感のあるテンポのいい話で合格までの駆け抜けた感はとてもよく感じられた反面サブキャラは周りとの関係性を描かれていなかったのはこの作品の課題でもあると思う
主人公だけに注力することでより主人公を応援できるつくりになっていたのでよかったのかなとも思う
天才と見分けがつかなくなるまで努力する姿はこの作品で一番良かったシーンだしセリフで語るよりも今作は絵と同じで画で見せる作品であったのがよかった
龍二の性的な話や世田介との関係性はもう少し掘り下げてほしい気持ちが強めだなー
でもおしゃれで題材が現実に即している分エンタメとしても面白いがとても品を感じられる作品でもあった
グリパス

グリパス