けい

フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーンのけいのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

なんかフェイクっぽくない?というアポロ11号の月面着陸時の映像から生まれた噂をモチーフに、ロケットで月への挑戦の裏で巻き起こる陰謀とロマンスを描いた都市伝説コメディ!

スカーレット・ヨハンソンといえばブラック・ウィドウのアクションシーンのイメージが強いが、本作のNASAの新広報担当ケリーは魔性のキャリアウーマン感があって素敵だった。何度観てもお顔のアップでもおキレイ。

ひと仕事を終えて発射責任者のコール(チャニング・テイタム)が運転する飛行機が夜空をフライトして着陸後にケリー(スカーレット・ヨハン)が翼を滑って降りるのを受け止めてからの流れるようなキスシーン、このシチュエーションが完璧すぎた。まぁ飛行機が運転できる時点で人生勝ち組よね(笑)

また政府関係者モーを演じるウディ・ハレルソンの謎のフィクサー的存在感が都市伝説を絡めたストーリーをより盛り上げていた。

事故によって亡くなってしまった宇宙飛行士たちを偲ぶシーンの静けさとロケットの発射シーンの迫力など映像の緩急もしっかりあり、冒頭の “ 一筋縄ではいかなそうな監督 ” や “ 度々登場する可愛い黒猫 ” などの伏線が丁寧で、後半の展開にキレイに繋がる構成はとても観やすい。

広告による過剰なイメージ操作が存在すること、情報リテラシーを高める意識もさりげなく思い出させてくれる。結局、月面着陸の映像は本物だったわけだが、適度な “ 嘘 ” は上手に生きるためのひとつのスキルであり、正直にいることだけが正しいとは限らないのかもしれないと、本物の愛で結ばれた二人を観て感じた。

余談だが、パンフレットのページ数の代わりに月の満ち欠けのイラストになっているのがとてもオシャレだった。
けい

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