このレビューはネタバレを含みます
面白かった。ミステリーではないけれども、ローマ教皇の座を巡って、裏で足を引っ張り合う聖職者たち。こういった欲望は恥ずかしい気がするのに、意外にみんな露骨に教皇になろうとして、ライバルを悪しざまに言ったりする。
いろんな国の代表者たち。選挙を仕切るレイフ・ファインズも、イタリア代表に「黒人のローマ法王は想像ができるか?」と言われて、一瞬黙り込んでしまう。突然言われると、咄嗟には想像していなかった驚きに襲われてしまうが、当然そういった改革も必要となっていくはず。各国のキリスト教徒の頂点がバチカンに集まったコスプレ劇と言えて、その衣装も見どころ。イザベラ・ロッセリーニの存在感も良かった。
ラストは我々日本人もかなり関係があるというか、やはり鑑みる必要があるんじゃないだろうか。