教皇が亡くなった…ローレンス枢機卿は新教皇を決める教皇選挙"コンクラーベ"を執り仕切ることに…システィーナ礼拝堂の固く閉ざされた扉の向こうで極秘の投票が始まった…
私の中で、"コンクラーベ"と言えば…ロバート・ラングドン教授が大活躍した"天使と悪魔"のイメージが強い…あの作品で教皇がどうやって選ばれるのかを知ったのである。
世界で最も影響力のある一人であるローマ教皇…なんせ世界に14億人も信者がいるカソリック教会の頂点に立つ人なので、選ばれる人、選ぶ人その誰もが清廉潔白だとのイメージが強いのですが、選挙に向けて水面下で蠢く、策略や陰謀、差別にスキャンダルと実に汚らしく、人間臭い世界をスリリングに見せるエンタメ度抜群の作品でかなり面白い…
"戦争"と言わせるだけに、水面下での醜い争いにはハラハラしっぱなし…一人悩みながらも正しくコンクラーベを導こうとするローレンス枢機卿を演じるレイフ・ファインズの重厚な演技は、作品の質を一段上げていると思います。
崇高な存在であるはずの教会が、裏ではドロドロ…実に人間臭い…
こんな展開どっかで観たな…そう思っていたら…そう…コレは"白い巨塔"での教授選と同じだわ…