「野心は神聖をなくする蝶」
いつ決まる教皇選挙根くらべ
こんなしょうもない川柳を口に出すことが許されないような緊迫感が続く宗教サスペンスミステリー!
信者でなければ興味を持てなさそうな一見地味な題材を見事に脚色し、極上の密室エンターテインメントに昇華した傑作!
世界各国からバチカンに集まった108人の枢機卿
閉ざされたシスティーナ礼拝堂で行われる秘密の投票
世界14億の信者を持つキリスト教最古にして最大の宗派カトリック教会
次のトップの教皇になるのは誰だ?
新しい教皇を選ぶ選挙のことをなんで「コンクラーベ」って言うの?
名称の由来はラテン語のCUM(共に)+CLAVIS(鍵)=「鍵と共に」「秘密の場所」とか「鍵をかける」って意味が由来らしい。
数日に渡る選挙期間中、枢機卿(投票者であり候補者でもある)は隔離され、外部との接触や電子機器の使用を禁じられるとか。
(公式サイトから一部引用)
礼拝堂に鍵をかけるシーンは、まさに"コンクラーベ"を象徴する瞬間です。
こんなにおじさんとおばさんしか画面に出てこない映画ってない。
だけど裏で繰り広げられる虚々実々の権謀術策に引きつけられ、まったく飽きずに見続けられる。
もちろんそれは、役者たちの演技と監督の演出の賜物であることは言うまでもありません。
さらに、特筆すべきはその美術だ。
まず、荘厳なシスティーナ礼拝堂の精巧に組まれたセットが素晴らしい。
枢機卿たちの赤い衣装と白い建物のコントラストも美しい。
特に、白い傘を刺した赤い衣装の枢機卿たちが礼拝堂に向かうシーンの構図は、息を呑むほどの神々しい美しさだ。
劇伴もサスペンス味を煽ってゾクゾクします。
暴かれるスキャンダルや裏工作、秘密。
選挙は二転三転し、混迷を深める。
野心を持った枢機卿たちの選挙はさながら、武器を持たない権力争いの"戦争"だ。
最後に選ばれるのは誰だ?
宗教的知識があったに越したことはありませんが、なくても十分楽しめる作品に仕上がっています。
現代社会に生きる私たちにも当てはまる要素が散りばめられています。
宗教心もなければ知識も乏しい私でも楽しめました。
見てはならない秘密の儀式を覗き見する背徳感のような感覚もあります。
どんでん返しからのどんでん返し。
「最後の審判」は誰に下されるのか?
教皇選挙の行く末を、ぜひ劇場で見届けてください。
きっと「えっー!」ってなるはずです。
言いたいと言うな言うなの根くらべ
きょう行こう選挙ネタバレする前に