今作は視聴中、「えっ‼️」の驚き😳の箇所が少なくとも2〜3度は必ず有るサスペンス要素が入った衝撃の緊迫劇だった。枢機卿達の鮮やかな色彩の衣装も劇場に出向いてスクリーンで観てよかった点。
ダン・ブラウンの「天使と悪魔」
でコンクラーベを知り、2013年には実際、教皇が決まった時の煙をTVで見ている。「二人のローマ教皇」ではコンクラーベの根回しなど、派閥、政治的な選挙に人間臭さが描かれていたのが面白く引き込まれて興味を持っていたので、今作どうしても見たかった。
まずは、現教皇の突然の死。急遽、新教皇を決めるコンクラーベが行われる為、各国から候補者が続々集まってくる。コンクラーベを取り仕切る主席枢機卿ローレンス役にレイフ・ファインズ。「ハリーポッター」や「ザ・メニュー」での印象と全く違う!そして内容も「二人のローマ教皇」と違うのが、極秘の選挙戦の様子がかなり詳細に描かれている。枢機卿達は外部から完全隔離されるのだが、電子機器とマスコミのシャットアウトへの配慮の大変さがまず、現代だねーって感じ。
選挙戦では政治的な根回しがあるが、有力候補達は聖職者でありながら実に人間臭い。彼らの罪や欲、差別などにより次々と候補から失脚して行く様子にハラハラする。選挙を進める責任者のローレンス(レイフ・ファインズ)の苦悩と投げやり感、真実への追求も見ものだが、彼の欲が現れた時、今まで描かれていなかった故教皇の人間性が自然と観る側に伝わってくる。聖職者として大事な芯の部分を突きつけられた、その時……..。衝撃のラストを迎える
『神がお造りになったままで…』
ここで口に何度か手を当ててしまいましたよ….そして震えました…「えっ、えー〜」
もう一度、見たい映画になった。
蛇足: ①亀が出てきた時、もしかして、亀がヒントになっている?と思った。亀は水温で性別が決まる事をトリビアとして聞いた事ある。多分、象徴として出してきてるよねー!?深読みかな?ただ、それがどんな形で出てくるのか、想像を超えた。
②ローレンスが自分の名前を初めて書いた投票時、テロ爆破で天井のガラスが降って来るシーンは神の啓示かと思うくらい激しいけど美しかったなぁ
③システィーナ礼拝堂の天井のフレスコ画「最後の審判」は遠い昔にヴァチカンで実物を見ている。そして昨年2024年に国際大塚美術館にて鑑賞。レプリカだが、作品の見事な再現技術に圧倒された。
No.1457