める

シャイニングのめるのレビュー・感想・評価

シャイニング(1980年製作の映画)
4.4
「シャイニングってどういう意味だろう?」

「主人公のニヤ笑いが輝いているから?」「ホテルの名前?」「おばけが出る現象をそう呼ぶのかな?」

映画を観る直前にお風呂でいろいろと考えてみました。
映画を観るとお風呂に入るのが怖くなると考えて先に入っておいたけど、そこまでしなくても大丈夫だったかな?


スタンリー・キューブリックの映画は『2001年宇宙の旅』しか観たことがないのに、監督の独特のセンスが最高だとずっと言ってきました(笑)
でも、さすがに一本しか知らないのにキューブリック好きと公言するには情けないので、ホラーは苦手だけどオススメにも聞いている『シャイニング』から観てみました。

ホラーが苦手な私でも大丈夫だった!!!
私がホラー映画でムリ~と感じるのは、効果音がデカくなっていきなり驚かせにきたり、グロいシーンをまざまざと見せつけるやつ。これはそういうのがなくてオッケーでした。
ちゃんと怖い!でも、楽しめる!


一番勇敢だったのは誰?
一番の被害者は誰?

どうしても考えてしまうんだけど、これを決めるのは非常に難しい。
私としては黒人のコックさんが一番勇気があって行動力のある人だと思う。赤の他人を救うためにあそこまでできる人はなかなかいないって。
で、一番の被害者は主人公と言いたいところだけどやっぱりお母さんだよね。子供なのにすごく怖い思いをしていたダニーも可哀想だけど、まともな人間が周りに誰一人いない状況に置かれたお母さんがやっぱり一番怖くて辛かったと思う。


終わりがどうなるのか不安だったけど、この結末にはすんなり納得できた。

でも、これはキューブリック作品。いろいろ考えながら見させてもらいました。こういうふうにラストに謎を残してくれるのは好き。無理に答えを調べたり出そうとはせずにあれこれ議論できるのがいいよね。


それにしても、あんなに分かりやすくモザイクが入っている映画は初めてだったよ。最初、ポスターのジャック・ニコルソンのニヤけ顔は風呂場を覗いたときの顔だと勘違いしてた(笑)
める

める