このレビューはネタバレを含みます
物語として意外と明確に起承転結がわかりやすい話で、出会いから展開、オチまでテンポよく描かれていてとても見やすかった印象。
特に印象に残っているのは後半部分。若いカップルを阻む親という構図かと思いきや、少しずつ資本家と労働者という大きな括りの構図になるのが予想外だった。
また、ドラ息子の捜索隊としての謎のチームが出来上がっていてそのやりとりが終始笑えるのがよかった。そこはかなり新鮮だった。
また、ストリップダンサーや用心棒などに対して、仕事と人格を分けるような演出が多く、当事者に対するリスペクトを感じた。(実際に監督がセックスワーカーコミュニティにリスペクトを送ると言っていたし。)
特にラストはスムーズに終わるかと思いきや、サプライズ的な演出でいい終わり方だったと感じた。
彼の好意に対する彼女の咄嗟のお返しが職業病ともいえるような対応になったように見えた。自分の咄嗟の行動を卑下する?彼女を優しく受け入れるような彼の抱擁に悲しさや温かさなど複雑な気持ちになった。
その辺りはいろんな捉え方ができそうなのも面白い。