健一

エミリア・ペレスの健一のレビュー・感想・評価

エミリア・ペレス(2024年製作の映画)
3.5
キング & クィーン

じゃなくて

キング(麻薬王) から クィーン


第97回アカデミー賞
最優秀助演女優賞(ゾーイ・サルダナ)
最優秀歌曲賞 受賞。
作品賞 含む最多12部門13ノミネート‼️

非英語圏の作品としてアカデミー史上最多ノミネートされたフランス🇫🇷映画。

どれだけ待ったか! ようやく公開!


さて本作 ⚠️ネタバレあり⚠️


究極の合作映画!!!🇫🇷🇺🇸🇲🇽
アメリカ映画っぽいし メキシコ映画っぽい フランス映画。
かなり クセが強い作品だが「アノーラ」よりかはこちらの方が全然楽しめた。

本作でアカデミー史上初めてトランスジェンダー俳優が主演女優賞にノミネートされた。
それが本作の主役!
カルラ・ソフィア・ガスコン
この静かな存在感が この作品を大きく包み込んでいる。
ゾーイ・サルダナは主演女優賞でもいいのでは?と思うほど ほぼ出ずっぱりで作品は彼女の物語と言ってもいいほど。
極悪人の弁護ばかりをしている悩める弁護士を歌って踊って 大怪演!

最強の麻薬王が突然『女になりたい』と言い出す。
金と権力を使ってその夢を果たす。
しかし女性として生まれ変わったエミリア・ペレスにも心残りがひとつあった。

よくこんな脚本を考え出したな と感心する。
女性になってからの展開がかなり盛り上がらず、間に挟むミュージカルシーンでごまかしているようにも感じるが・・・
終始パワー全開な展開は飽きずに観れる。
ラストの展開も もうひと工夫 ほしかったかな?

とは言え こんな力強いフランス映画を初めて観たかも。
カンヌ映画祭でもアンサンブル女優賞を受賞しただけあり 女性たちのパワー溢れる演技合戦に・・・

男たちは ただ震えるばかり。😅


鑑賞後、「マトリックス」を手掛けた
あの『兄弟』 → 『姉妹』 監督を思い出した。


2025年 3月28日 公開初日 8:00〜
グランドシネマサンシャイン池袋screen 2
💺111 席
客入り 私を含め11人

アカデミー助演女優賞を受賞した
ゾーイ・サルダナの受賞スピーチ。

これほどの栄誉に感無量です。アカデミーに心から感謝します。(中略)
私の祖母は1961年にこの国🇺🇸に来ました。
私は誇り高き移民の子です。夢と誇りを胸に努力を重ねて来ました。
ドミニカ系アメリカ人として初めて賞をいただきました。私に続く受賞者が現れると信じてます。
祖母がここにいたらきっと喜んでくれたわ。
《祖母のアルヘンティーナ・セセ ありがとう》(スペイン語)で。
健一

健一