最初のシーン。
主人公のカナのだらしない歩き方を観ただけで傑作を予感させた。
基本的にはノア・バームバックやホン・サンスのように普通!?の誰かの生活を覗き見しているようなリアルな会話劇やアクションが繰り広げられる。
時々、現実なのか空想なのかわからない所なんかは今年観たWALK UPに近い。
主人公のパートナーの男2人共を自らと投影してしまう部分が多々あり感慨深かった。
状況を好転させる為に「ごめんごめん」って言葉を繰り返す事あるよね。
好きなシーンはいっぱいあるのだが唐田えりかのキャンプのシーンは特に良かった。
元カレとの車のシーンも好き。
だらしなくて魅力的な女主人公。
だらしないという言葉は精神的な病みを考えると不適切だとは思うが駄目な意味として機能しているばかりではないと考えている。
今まで映像作品では男が担っていたであろう、こんな人物をこれからも色々な映画で観たい。