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ロングレッグスのrebのネタバレレビュー・内容・結末

ロングレッグス(2024年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

1990年代半ばのオレゴン州。FBIの新人捜査官リー•ハーカーは、30年間で10件起きた一家惨殺事件の捜査を任される。
全て父親が家族を殺し、自ら自殺。
現場には“ロングレックス“からの暗号文が残されていた。

「この10年で一番怖い」という触れ込みだったのでワクワク鑑賞だったが、あまり怖くない。
リーを演じるマイカ•モンローは、凄く怖がっていたけど‥。
そして最後に説明してくれるので、そんなに難解でもない。
まぁ本作サイコスリラーからオカルトホラーへと様相を変えていくので、悪魔がどうして、しちめんどくさいお仕事して一家惨殺をしているのかは分からんけど。

あしながおじさんとして、ロングレックスは悪魔入り人形をせっせと作り、誕生日間近の9歳の女の子がいる家にプレゼントする。
リーも9歳の時、この人形をプレゼントされそうになるのだが、母親ルースが娘を助ける為に悪魔と契約を交わす。
自らシスターに扮し人形を配達し、悪魔のお仕事の見届け人とならねばならなくなる。

白髪で白塗りのおじさん(おばさんにも見える)ロングレックスがニコケイということで、正体不明感が無く、怖くなくて笑えてしまう。
ニコケイはいつも通り、やり過ぎとも言えるほど生き生きとやってたけど‥。

本作を手掛けたのは、アンソニー•パーキンスの息子で俳優でもあるオズグッド•パーキンス監督。
監督は「実録犯罪や実際の殺人鬼を描くことに私は興味がない。大嫌いでさえある」と言いきる。

どうしてリーはFBIに入ったの?
どうして自分ちの地下で人形作りしてたのに気づかなかったの?
どうして上司の娘がもうすぐ誕生日だったのに、あの一家保護しとかなかったの?

などモヤモヤは残るが、後味の悪さ、スタイリッシュで幻想的な見せ方など、好きなところも多かったので、9月に公開されるらしい「THE MONKEY」も楽しみにしたい。
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