ドラマ版は全く知らないのだけれど、直近で水谷豊の自伝を読んだので鑑賞することに。
2004年頃のイラクの日本人人質事件をモチーフにした描写を中心に据えるなど志の高さを感じるのだが、一本の映画として捉えるとパンチが足りないように映った。
初共演だったという水谷豊と西田敏行の絡みは貴重だし見応えあり。
水谷豊は本作が25年ぶりの映画出演。
大傑作「青春の殺人者」（1976年）での鮮烈な演技が印象に残ってはいたものの、あまり馴染みがなかったのには理由があったのだな。
個人的には日本テレビのドラマ「刑事貴族」が幾度も再放送されて見まくっていたので、私にとっての水谷豊は、杉下右京ではなく断然に本城慎太郎。
松方弘樹や地井武男がどっしりと脇を固めていて、たまらんドラマだった。
