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まるのmylifeのレビュー・感想・評価

まる(2024年製作の映画)
3.8
「まる」を初鑑賞してみた。実は劇場でも観たかった作品。こんなに早くアマプラ配信されて嬉しい限り。最近はアマプラの本気を垣間見れる瞬間でもあるのだ。

何故、気になっていたいたのかと言うと、好みでもある荻上直子監督の作品だから。それに何より、不思議な作品っぽいので。にしても、何なんやろ。『まる』のカタチを題材にした作品って。

主人公には堂本剛。もしかして、映画で見るのは初めて知れない。余り覚えてはいないけど、金田一少年の事件簿…以来なのかな。ほんまに、どうでもええくらいの他愛もない話を敢えてブッ込んでみた。

怪しい隣人の綾野剛は沢山の映画で見かけるけどね。そんな、二人の絡みは何かと真新しさがあるのかな。森崎ウィンと言うヒトとのくだりが、沢田にとって一番まともな人間らしい会話のように思えてくる。

ところで、今までの荻上直子監督の作品と比べると、あまりらしくは無いのかも。いや、普通に面白いねんけど趣向が少しばかし違うと言うか…これは私のイメージの問題やろうけど。

とにかく、アリさんと共に何気に描いた円相が一人歩きするお話。ひとまる100万円やって…芸術は何がきっかけで価値が上がるか分からへんもんやね。それにしても、沢田の家にそこそこ大きいアリ居すぎやけど。

綾野剛はヤバい奴なのか。それとも、夢に挫折して自暴自棄になっているのか。壁をぶち破るくらいやから前者やと思うけど。そんな、二人が壁越しに本音をぶつけ合っていたシーンが実は一番、印象深いかな。

そんなこんなで、祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり…から始まる冒頭のフレーズ。何かと気になるワードが多い映画でもあったのだ。人間はまるくなっていかないとね。福徳円満。円満具足。
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