碧井

蜘蛛女のキスの碧井のネタバレレビュー・内容・結末

蜘蛛女のキス(1985年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

「蜘蛛女のキス」(1985)
アルゼンチンの作家マヌエル・プイグの小説が原作で、とても好きな映画
ウィリアム・ハートの演技にともかく引き込まれる
同性愛者のモリーナ(ウィリアム・ハート)と政治犯のヴァレンティン(ラウル・ジュリア)は同じ監房の中にいる
モリーナを鬱陶しがるヴァレンティンと、そんな彼に人懐こく親しげなモリーナ
ヴァレンティンは心優しいモリーナに次第に心を開いてゆく
ストーリー自体もすごく面白いのだけどウィリアム・ハートの演技が本当に素晴らしい
女の格好をしたモリーナは最初、男らしいオカマにしか見えないのだけど、ヴァレンティンに向かってうっとりと優しく語りかけるモリーナが、どんどんチャーミングで魅力的な人物に見えてくる
モリーナは実はヴァレンティンに自白をさせるために彼を懐柔するよう命令をされているスパイなのだけど、それ以上に深いモリーナのヴァレンティンへの愛によって、この物語はどこまでも優しくて切ない
殆どのシーンが監房の中という決して派手ではない作品だけど、そのシンプルさがかえってこの作品の面白さ、素晴らしさを引き立てていて、本当に大好きで忘れられない作品
何度でも観たい映画です
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