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麻薬密売人 プッシャーのotomのレビュー・感想・評価

麻薬密売人 プッシャー(1997年製作の映画)
5.0
2022年4月10日
行き当たりばったりで、ケツについた火が燃えまくるって云う映画的面白さを既に獲得してるレフン。映像と音の緩急の具合も絶妙で、ダッシュやらラストのボー然としたシーンとか芸風を確立してる感がある。各種の過剰に痛いや、ビニール準備で続きを匂わす演出なんかの控えめ加減は実に上手い。レフン作品初期の荒さの中に見える丁寧さとキレの塩梅は結構癖になるな。で、顔に小便かけると誇らしげに語る、存在そのものがRESPECT出来ないクズなマッツ(デビュー)の出落ち感も最高。

2013年6月30日
無理してやった取引をものの見事にチョンボする麻薬のディーラー。借金を返済すべく、あの手この手を使うもドツボにハマりまくると云う作品。既にニコラス•ウィンディング•レフンのやたらダイナミックな描写が完成されている感じだが、“ブロンソン”、“ドライヴ”等を先に観てなければもっと衝撃的だったに違いない。とりあえず2作目も期待。
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