イチロヲ

痴漢電車 後ろからも愛してのイチロヲのレビュー・感想・評価

3.5
身代金目当ての誘拐行為を策略する女性(橋本杏子)が、電車で知り合った痴漢(山本竜二)をパートナーに指名する。完全犯罪を目論む男女コンビのドタバタ模様を描いている、新東宝配給のピンク映画。

脚本担当の周知安(=片岡修二)が得意としている、軽いタッチのクライム・コメディ路線。不動産屋(清水大敬)の資産をめぐる犯罪劇となっており、元愛人であるヒロイン、後妻(風見怜香)とその情夫(池島ゆたか)が、スッタモンダを繰り広げる。

画面上に横線を入れて、全裸で歩き回る女優の下腹部を絶妙に隠すという、遊び心満点なマスク処理が登場。痴漢電車の場面においても、ピンホール状の覗き穴ショットやドアの外側からのショットを利用することにより、様々な刺激を投じてくる。

不動産屋と前妻のあいだの娘(芳本愛子)がターゲットとなるのだが、最後のオチは簡単に予測可能。3名の女優が、真っ白なスレンダー・ボディを露わにするため、眩しすぎるほどのヌードを拝み倒すことができる。
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