マヒロ

フロム・ダスク・ティル・ドーンのマヒロのレビュー・感想・評価

5.0
『トゥルー・ロマンス』や『ナチュラル・ボーン・キラーズ』と同じく、タランティーノが脚本を書き、別の人が監督をするという形をとったロードムービー。
タラ&ロドリゲスが組んでまっとうなロードムービーなんか作るはずもなく、お互いの趣味をさらけ出しまくった珍作に仕上がっていて、タランティーノも自らのりのりで出演し、イカれた犯罪兄弟の弟を好演している。女の人の足をなめるシーンとか完全に自分がやりたくてやってるだけだろ!
他のキャスト達もいい味出していて、十字架型の銃を使う元神父役のハーヴェイ・カイテルや、おなじみチーチ・マリン(なぜか3役もやっている)とダニー・トレホ兄貴はもちろん、中でもひときわ強烈なキャラクター性を放っているのが、あのトム・サヴィーニ御大演じる「セックス・マシーン」という名前のキャラで(なんつー名前だ)、味方のだれよりもアクロバティックな動きをしながら、なぜか股間に装着された銃と手に持ったムチで戦うというクレイジーな設定で、あんた本当に本業メイクアップアーティストかよ!と言いたくなる大活躍。
トンでも展開と個性的すぎるキャラクター達が楽しい、何回観ても飽きない快作。
マヒロ

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