発明家のウォレスとビーグル犬のグルミットの活躍を描いたシリーズでグルミットがウォレスを守るため悪の勢力を相手に奮闘するクレイアニメで自らの意思を持つスマートゲノムを発明したウォレスの前に因縁のある人物が現れる。「ウォレスとグルミット」約20年ぶりの新作長編が着弾。アードマンの新作がまさか正月にネトフリ見放題配信で観れるとは感謝感激。短編「ペンギンに気をつけろ!」(‘93)の直接的続編。全体的にあらすじのようなシリアスな展開にはならずある意味でアニメ長編特有の膨張感や詰め込みを感じさせ1時間を超えた付近から満腹状態。また悪役ペンギンのフェザー・マッグロウの凶悪ぶりもビジュアルからは決して感じさせずそこの製作側の引き算も計算し尽くされる。ストップモーションならでは妙が至る所に健在していて普通にシネコンで流して料金回収できる水準には全編のクオリティ的に到達している。シリーズを見返して本作品の位置付けやナンバリング上の旨味をもう一度理解したい。