【クレイの機微】
Netflixで彼らの新作が見られるとは!『チキン・ラン』新作から続く流れだろうけど。ちょっと嬉しいお年玉。でもグルミッ…いやポチ袋の中身は、そう厚くもなかったなあ。
微妙なクレイ差による表情変化など相変わらず素晴らしく、クレイなのに心がとろける。そして土壇場の“手が掴んだもの流用アクション”も相変わらず小気味よく、つい眼を引かれる。
でも、だいぶ毒が薄まったよね。英国らしい?虐待ギリギャグを、クレイアニメのほんわか皮で包み笑わせちゃうのが、本作の旨さであったのに。
よく言えば、よりファミリー向けになった。実際、英国では国民的人気があるのでしょう。BBCで放映したらカナリ、視聴率も稼いだらしいし。
英国の使用人文化が背景にあるのがポイントで、犬は犬としてしか扱われない。その毒をもっと効かせた方が個人的にはオモロくなると思うが、世の流れでは、ペットは家族だからなあ…。
その分、今回は“使用人ロボ”がいい味を出していた。いわば使用人の反逆だよね。犯人ペンギンは、特に思い入れもなかったので、悪役は新しいのを出してほしかったけど。
今回は、BBC&ネフリと組んだのはよかったか。以前、ドリームワークスには色々注文されて、ニック・パーク監督は長編作りにウンザリしたらしいから。それでこの長編2作目まで、こんなに空いたのか?
それでもこのシリーズは、短編の方が締まっていてオモロイ!ってのは事実だと思うけどね。
使用人ロボが充電で変顔するのは、昔、業田良家のロボマンガで似たやつあったなあ…と思い出す。皆、似たようなこと考えるもんだよね。
<2025.1.6記>