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マッド・ハイジのくりふのレビュー・感想・評価

マッド・ハイジ(2022年製作の映画)
1.5
【これなら低燃費少女の方がオモロ】

アマプラ見放題にて。あー、このレベルかあ。…途中で飽きた。劇場だったらうんざりしてたと思う。

一応は、『ハイジ アルプスの物語』を元にしているらしいが、日本版ズイヨーのアニメを意識した箇所もあるね。しかしクララ・ゼーゼマンのカタカナ表記、ありゃ何だったの!?

エクスプロイテーションだからと映画作りをふざけちゃダメだよね。ふざけた演出なら時にハマることもあるが。“親しき仲にも礼儀あり”を忘れるとこうなってしまうのか…ベンキョになります。www

この作者って、タラ・ロドの『グラインドハウス』くらいしか見てないんじゃないか?アレって元ネタの2次創作みたいなもんだから、それをさらに2次創作しても味は薄まるばかりじゃん。

特に、妙に長い女囚物語パートがヒドイ。この道の大家wジャック・ヒルって巧かったんだ、と改めて感心してしまった。

肝である、女優陣がここまで魅力薄なのも珍しい。元々『アイアン・スカイ』の製作メンバーが始めた企画らしいが、アチラではユリア・ディーツェ始め、敵陣もまあレベル高かったじゃん。今回は地域密着型だから、スイスの美意識だとこう違う、で話を終わらせるつもりだったのだろうか?

女収容所を出すなら、ダイアン・ソーン的所長を出すのも正しきエクスプロイテーション映画でしょうに!

一方、確かに、スイスの文化に親しんでいれば、もうちょっと笑えたトコロもあったような気はする。

キャスパー・ヴァン・ディーンは芸歴の長い分、やっぱり達者だった。が、個人的には、イアン・ホルムのパチモンみたいなクノール司令官役のおじさんに目を奪われた。www ハイジを喰ってるよね。

それにしても、せめてクララには立ってほしかった…。

大変落ち込んだので、久しぶりに『低燃費少女ハイジ』を見直す。…おお、一気にリハビリ!やっぱりアルムおんじはユキちゃんに乗って走るべきだし、ロッテンマイヤーはくそばばぁでないとね!www

<2025.1.2記>
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