【助けたい気持ちと「敵」だという気持ち】
※fans voice様のオンライン試写会にて鑑賞
これは人々が「戦争をしてはいけない第一の理由」を1番分かりやすい描いた映画なのではないだろうか?
敗色濃厚となった"ナチスドイツからの難民"を受け入れる事になったデンマーク人家族の物語なのだが、特に主題となるのが長男である少年"セアン"の目線に立って描いているのが良かったと思う。
敵国であるドイツの難民を受け入れる事になった事による"戸惑い"と片隅にはある「助けたい」という"優しい気持ち"…セアンの2つの感情の葛藤を通して、救助の先頭に立った両親と周りの敵国への意識を見つめる姿を描いたのは良かった点である。
これは今も続く紛争にも言える事だと思うが、これは"自分がもしその場にいたらどうするか"を考えるキッカケになると思うし、戦時を描くまたは戦後を描く映画双方で見方を変える為の映画だったと言える。
一つの戦争の描き方として、見ておく作品である