このレビューはネタバレを含みます
猫たんがいっぱーい。
ロバート・エガースはニコラス・ホルトが撮りたいんだなと思った。リリー=ローズ・デップはかりそめのヒロインで、美しく撮られているのはホルトの方。
デップは正直大根で、教科書を朗読しているようなセリフ回しで喋っているか、白目向いて大股を開く露悪的な演出に応えているかのどちらか。ヘルツォークの方のイザベル・アジャーニを思いだしてしまうので、比べると全然美しくないのが痛かった。前歯すきっぱなところまで、すごくお母さんに似てる。
前半のニコラス・ホルト部分はすごく良いのに、中盤からダレてしまう。ビル・スカルスガルドのノスフェラトゥは、特殊メイクがすごすぎて誰が演じてもいい。背もお兄さんくらい高くなってるし、こんな演じ甲斐のない役は可哀想。
助演の、あくまで理性的なアーロン・テイラー=ジョンソンの話も長くて、そのせいで2時間12分になっているのがしんどかった(相変わらず長尺キライ)。