きつね

異端者の家のきつねのレビュー・感想・評価

異端者の家(2024年製作の映画)
3.5
2025(96)
試写会にて鑑賞。

最初は“異端者の家”から逃げようと模索する、ありがちなサイコスリラー、ソリッド・シチュエーションスリラーだと思っていたけど、宗教観も絡んできて一癖も二癖もある作品だった。 

なんといってもヒュー・グラントの怪演っぷりが凄すぎた。
ぱっと見フランクなイケオジかと思いきや、彼女たちを覗く視線は狂気に満ちている。
従来の彼に対する世間のイメージすらも伏線にして、それをぶっ壊す破壊力があった。
そのギャップの温度差で風邪ひきそう。

ミニチュアを交えた演出がすごく面白かった。
2回目以降の鑑賞でじっくり家の間取りを確認したい。
どうやら『へレディタリー/継承』にも同様な演出があるそうなので、そっちもチェックしたい。

モルモン教は、どうやらキリスト教の中でも異端の方らしくて、上映後のトークショーでこがけんさんたちが仰っていた「異端vs異端」という表現がすごく面白かった。
伏線もいたるところにあって、特にエンディングの歌手と曲目にも注目してほしい。
とはいえ、宗教的背景への造詣が深くないともしかしたら退屈かもしれないし、暗いシーンが多いので眠くなりやすいということに注意が必要。

『クワイエット・プレイス』の脚本家とA24の化学反応は伊達じゃない。
きつね

きつね