ChanpuruPoo

エマニュエルのChanpuruPooのネタバレレビュー・内容・結末

エマニュエル(2024年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

高級ホテルの査察人であるエマニュエル(ノオミ・メルラン)は香港を訪れていた。会社からの指令で支配人のマーゴ(ナオミ・ワッツ)の仕事の瑕疵を探る中、彼女はミステリアスなホテルの利用客ケイ(ウィル・シャープ)と出会う…。

『あのこと』のオードレイ・ディヴァン監督の新作。今回も“女性の主体性”がひとつのテーマになっており、対立を煽る社会に反して女性たちが連帯の道を選び、主人公自身も自らの将来を主体的に決断する展開となっている。
ただ、アジアが舞台であることの意味については整理し切れていない印象で、セックスの快楽を新たに見つけるエキゾチックな場所、以上の意味合いが読み取れなかった。
そのセックスの快楽について、監督は「(『あのこと』のように)痛みを描けるなら、悦びも描けるかもしれない」と語っているが(公式サイトより)、“悦び”の表現としては本作のそれはやや固く、ぎこちない印象を受けた(男性にとってのポルノ的表現になるのを避けるための試行錯誤ゆえなのはわかるが…)。
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