ZIMA

グラディエーターII 英雄を呼ぶ声のZIMAのレビュー・感想・評価

3.5
将軍アカシウスが率いるローマ軍に最愛の妻と国が滅ぼされ奴隷になったハンノ。ローマの片田舎で猿を圧倒したことから、剣闘士となり、ローマの象徴コロッセオの地に立つのであった的なお話。

I'm you're farther的だったり、バーフバリ的だったり、とても満足しました。

前作は見なくても楽しめますが、前作を見てたら泣いて喜ぶシーンがたくさんあります。

ハンノの正体は分からない方がより楽しめるのかなと思う一方で、今回の見所はそこではないと。最大の魅了は、大量の戦闘シーンでした。

前作よりもコロシアムでの戦闘シーンが多めで、様々な動物との決闘シーンや、模擬海戦なんかもなり、一種のゲーム的なシュチュエーションにテンションが上がりました。(模擬海戦ってほんとにあったっぽい

とにかく、スケールが大きい。映画館のスクリーンで見ることの幸福感。映画を映画館で観る喜びってこうだよねって、87歳リドリー卿から教わった気分です(前作よりも戦闘シーン多めで喜んでいる私は、無能なコロッセオの観客のひとりでもあるよって説教されている気分にもなりました)。

ローマの将軍で英雄で、現在は奴隷で剣闘士のマキシマスが、暴君コモドゥスを打ち破り、先帝で五賢帝と評されたアウレリウスが求めていた「ローマ」を取り戻す的なお話の前作。

そんなアウレリウスが目指した「ローマ」に問題を投げかける本作は、結果的に現実世界の問題にもつながってあるかなと感じました(アカシウスの演説がまさに)。

だからこそのデンゼンワシントン演じるマクリヌスの行動も嫌いにならないなと(みんなで腹を割って話せる時代だったら)。

歴史に名を残すよりも、人々心に残る人になりたいよねって、小物ながら思いましたよ…。


サイって美味いのかね。
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