このレビューはネタバレを含みます
「いくらあれば和也さんの気持ちが落ち着きますか?」
「おかしいことをおかしいと言っているだけです」
「間違ってますよ あなたたち」
「あなたたちは本当に
慶一がやったと思っているのよね?」
「神に誓ってそう言えるのね?
あなたたちは奪ったのよ
慶一の全てを」
裁くということ。
「人間なんて
みんないろんな事情あるから。
那須くんは優秀なライターさん
それで私は大丈夫
那須くんのこと信じます
だからこれからも
今までどおり頑張ってね」
「どうして逃げたんだ?」
「信じたかったんです この世界を
正しいことを
正しいって主張すれば
信じてくれる人がいるって
外に出てから
生まれて初めて 仕事をして
生まれて初めて お酒を飲んで
友達ができて
人を好きになりました
生きてて良かったって思いました
そして
もっと生きたいって思いました」
「君には 未来を生きる権利があるんだから」
コンビニのシーン、和也がカゴに商品を投げ入れ、鏑木がそれを整頓する。こういう関係性、いいなあと思った。
自分の中の正義の、その暴力性を自覚するとともに、本能とも呼べるその衝動に、誠実に向き合っていこうと思った。