散歩する侵略者に備えて黒沢清作品復習。
ちゃんと観たのはリアル、クリーピーに続いてこれで3作目。(ドレミファ娘〜は意味不明すぎた笑)
凄い映画だった…
日本でしか作れないようなサイコホラーの傑作。前半は猟奇殺人を追うサイコスリラーだけど後半になるにつれオカルト要素が強まってくしほぼホラー映画を観てるのに近い感覚になった。
洗濯機、換気扇、波、車、踏切などのありふれた音なのにそこから不気味な雰囲気が漂う。他にもBGM、セットや小道具などの美術の禍々しさ、不安を煽る構図、引き気味のショットや長回しなどによって終始気味が悪い。
宇多丸さんが言ってた黒沢清の特徴のカーテンなどの半透明の遮蔽物、わざとスクリーンプロセスで表現された車の窓からも異世界感が漂ってた。
何と言っても萩原聖人演じる間宮の存在感とカリスマ性。端正な顔立ちで囁くような声で人を洗脳する間宮に自分も普通に魅了されてしまった。日本映画でも屈指の悪役だと思う。
作品内に謎を多く残してるので観終わった後もめっちゃモヤモヤした気分。やっぱり全部説明するより謎がある方が見応えある。
後色々クリーピーと似てる気がした。
怖すぎ。